ルシファーが一度も咲かないまま春が終わった話|新苗で始めたのに蕾すら見られなかった
2026-01-14
結局、今年の春もルシファーは一度も咲かなかった。ガブリエルは普通に咲いているのに、同じ時期に新苗で迎えたルシファーだけが沈黙したまま。蕾らしきものは付く気配もなく、毎朝ベランダに出るたび、何も起きていない鉢を眺めてはため息をついていた。買う前から難しいとは聞いていたけど、ここまで何もないとは思っていなかった。
新苗を購入したのは去年の春。都内のベランダで、日当たりはかなり良い方だと思う。午前中から直射日光が当たり、風通しも悪くない。水やりも控えすぎないよう注意していたし、黒星もほとんど出なかった。肥料も規定量を守って与えていた。それでもルシファーだけは沈黙を続けた。春一番花を楽しみにしていた分、気持ちの落差が大きかった。
今になって思えば、春一番花を無理に咲かせようと考えていたのが間違いだったのかもしれない。ボーリングしやすい品種だという話も後から知った。当時は「新苗でも春には少しは咲くはず」と勝手に思い込んでいた。環境の違いや品種特性を、頭では分かっているつもりでも、実感として理解できていなかった。
あとから振り返ると、最初から期待値を下げておけばよかったと思う。春は我慢して、株を充実させる時期だと割り切れたら、毎日あんなに落ち込まずに済んだかもしれない。ガブリエルが咲くたびに比べてしまい、余計にルシファーを責めるような気持ちになっていた。
正直、毎朝ベランダに出るのが少し憂うつだった。何か変化があるかも、と期待しては何もなくて落胆する。その繰り返しだった。難しい品種だと分かって迎えたはずなのに、心のどこかで簡単に咲くことを期待していた自分がいたんだと思う。
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