園芸の失敗談データベース
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新品種バラが怖くなって買えなくなった話 癌腫リスクを気にしすぎた初心者の失敗

2026-01-14

最近、新品種のバラを前にすると胸のあたりがざわざわする。あの頃は新作と聞くだけでワクワクしていたのに、今は「もし癌腫だったら」と考えてしまって、結局カートを閉じる。買わなかった自分を正解だと言い聞かせながらも、どこかモヤっとしたままだった。

きっかけは冬前、剪定動画を見ながら次に迎える苗を考えていた時だった。ロサオリの新作、大苗販売の話題が出ていて、欲しい気持ちはかなり強かった。園芸店の冷たい床の匂い、ビニールに包まれた苗の湿った空気。タグをひっくり返しては戻し、何度も同じ苗の前を行ったり来たりした。

その時、頭に浮かんだのが癌腫の話だった。新品種は流通が多い分、リスクが高いと聞いたことがあり、誰かの体験談を思い出してしまった。実際に見たわけでも、過去に自分が被害に遭ったわけでもないのに、「もし家に持ち帰ってから気づいたらどうする?」と想像が止まらなくなった。

今思えば、その時は情報に振り回されすぎていた。動画や書き込みを一気に見て、頭の中で最悪のパターンだけを膨らませていた気がする。冷静に苗を見る余裕もなく、リスクだけが異様に大きく見えていた。

あの時感じたのは、不安の正体が自分の経験不足だったということだ。育てた年数も浅く、失敗も少ないからこそ、未知のトラブルが怖くなっていた。買わなかった後も「これでよかったんだ」と何度も自分に言い聞かせていたけれど、本音では少し悔しかった。春が来るたびに、その苗が咲いている写真を見ると、胸の奥がチクっとする。



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