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イチゴの株を軽く引いたらスポッと抜けた…原因がコガネムシ幼虫だった失敗談

2026-01-15

正直、最初は何が起きたのか理解できなかった。秋口、9月下旬。葉かきをしようとして横に軽く引っ張っただけなのに、手応えがまるでなく、株が丸ごと抜けた。例えるなら、カツラがスポンと外れる感じ。笑い話みたいだけど、当時は全然笑えなかった。根がちぎれた感触もなく、ただ虚無感だけが残った。ああ、やられてたんだな、と独り言みたいに呟いた。

植えていたのはプランター栽培のイチゴ。夏越しもなんとか耐えて、これから秋の生育に期待していた頃だった。日当たりもそこそこ、水やりもサボっていないつもりだった。抜けた株の根元を見て、ようやく異変に気づいた。根がほとんど残っていない。掘り返してみると、白くて太ったコガネムシの幼虫が土の中から出てきた。1匹だけじゃなかった。複数いて、ぞっとした。土はしっとりしていて、独特の湿った匂いがした。

今思えば、異変の兆候はあった。成長が止まったように見えたり、葉がやけに元気がなかったり。でも暑さのせい、夏バテだと思い込んで深く考えなかった。根の中で何が起きているかなんて、普段は意識しない。掘らない限り見えないし、見たくもなかった。だから気づけなかった。

後から振り返ると、定期的に株元を軽くチェックするとか、明らかに弱っている株は早めに抜いて確認するとか、やれることはあったと思う。でもその時は、触るのが怖かったし、余計に弱らせそうで避けていた。結果的に、全部後手に回った。

抜けた株を手に持ったときの虚しさと、幼虫を見たときの嫌悪感は忘れられない。ちゃんと育てているつもりだったのに、土の中で静かにやられていた。イチゴって強いって聞いてたのに、過信してたのかもしれない。ああ、完全に油断だった。



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