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イチゴのランナーを早く切りすぎて全滅しかけた話|1cm出てるから大丈夫だと思った失敗

2026-01-15

正直に言うと、早く増やしたかった。それだけだった。イチゴのランナーから白い根が1cmくらい見えていて、「これならもう独り立ちできるだろう」と思い込んでしまった。秋口で、昼はまだ暖かいけれど朝晩は少し冷たい風が吹く時期。親株が弱るのも嫌で、思い切ってパチンと切った。切った瞬間は、これで成功した気がして少し安心していた。

失敗が起きた具体的な状況は、切り離した子株をそのままプランターの土に置いたことだった。軽く押さえただけで、根がしっかり土に絡んでいる感触はなかった。水をやると、土の表面は湿るけど、芯まで届いているのか不安になる。数日後、葉がしんなりして、触るとぬるっと冷たい感じがした。嫌な予感がして持ち上げると、根はほとんど伸びていなかった。

なぜこの失敗が起きやすかったのかというと、「少し根が見えていれば大丈夫」という言葉だけを信じてしまったからだと思う。当時は、活着という言葉の意味をちゃんと考えていなかった。引っ張ってもグラつかない状態が基準だなんて、そのときは頭に入っていなかった。早く切れば親株に優しい、という考えも焦りを後押ししていた。

後から振り返ると、フォークやピンで土にしっかり固定して、数日から数週間待つべきだったと思う。根が土をつかむまで、待つ勇気が必要だった。メネデール希釈液に浸けるかどうかで悩む前に、そもそも切らない選択肢があった。今思えば、親株はそんなに簡単には弱らない。

体験したときの感情は、焦りと後悔が混じった嫌なものだった。葉が萎れるたびに「やっぱり早すぎたか」と思い、でも水をやりすぎるのも怖くて手が止まる。結果、半分以上ダメにしてしまった。大丈夫だと思った判断が、一番危なかった。あのときの土の冷たさと、軽すぎる子株の感触は、今でも忘れられない。



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