黒ニンニクを炊飯器で作ったらムラだらけになった話 保温切れと湿気に気づけなかった失敗体験
2026-01-24
冬の終わり、2月中旬の寒い時期だった。自宅のキッチンで黒ニンニクを作ろうと思い、使わなくなった古い炊飯器を引っ張り出した。発酵器は高いし、以前ネットで買った発酵器は1年も経たずに壊れた経験があって、もう信用できなかった。室温は10度前後、窓際は底冷えしていて、炊飯器の保温だけが頼りだった。ニンニクを並べ、スイッチを入れたらあとは放置でいいと思い込んでいた。蓋もきっちり閉めて、匂いが漏れないようにしたのが良い配慮だと勘違いしていた。
結局、出来上がった黒ニンニクは半分だけ成功、下の方は生っぽく、上の方は酸味が強すぎた。ああ、またやったな、という独り言が出た。保温はずっと続くものだと思っていたし、途中で様子を見る発想もなかった。炊飯器なんだから大丈夫だろうと、妙に楽観的だった。
途中経過を思い返すと、不安は何度もあった。蓋を開けたときの水滴の多さ、甘酸っぱい匂いが強くなった日、逆にほとんど変化を感じなかった日。そのたびに、まあそのうち揃うだろう、と自分を誤魔化していた。出来上がりを割った瞬間、手が止まった。これ食べて大丈夫なのか、と本気で悩んだ。
なぜ失敗しやすかったのかと言えば、黒ニンニク作りを「放置調理」だと思い込んでいたからだ。保温が24時間で切れる炊飯器があることも知らなかったし、湿気が抜けないとムラが出るという話も頭に入っていなかった。手軽さだけを見て、条件の違いを考えていなかった。
今振り返ると、毎日ひっくり返す、蓋に隙間を作る、水滴を拭く、そういう小さな手間を惜しんだのが一番の原因だったと思う。楽をしたい気持ちが強すぎた。黒ニンニクは勝手に出来るものじゃない。そう思い知らされた体験だった。
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