園芸の失敗談データベース
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紅はるかを掘るタイミングを迷って腐らせかけた話|初雪と低温で収穫判断を誤ったさつまいも失敗談

2026-01-25

十月下旬、関東の畑で紅はるかを育てていた。九月末から天気が崩れがちで、掘りたい日に限って雨。葉はまだ青々していて元気そうだったし、土に触るとほんのり温かさも残っていた。初雪が降った朝はさすがに焦ったが、芋は地中にあるから大丈夫だろうと自分に言い聞かせていた。最低気温が5度、数日後には3度予報も出ていたが、作業が立て込んでいて見ないふりをしていた。試し掘りをすると形は悪くないのに、皮が薄く、触ると冷たい感じがして嫌な予感がした。

結局、全部掘り切ったのは十一月に入ってからだった。掘り上げた芋を前にして、ああ、遅かったな、と思った。誰に言われたわけでもないのに、頭の中で何度もその言葉が回った。大丈夫だと思いたかっただけだったんだ。

掘り遅れた芋を並べていると、不安で胸が重くなった。寒さで傷んでいないか、熟成させる前に腐らないか。土の匂いに混じって、かすかに生臭いような気がして、何度も鼻を近づけてしまった。早く掘ればよかった、でも雨だったし、と言い訳を考えては後悔していた。

当時は葉の元気さばかりを見ていた。気温が芋に与える影響を、自分の畑の条件で考えていなかった。最低気温が一晩だけだから平気、という楽観にすがっていたのだと思う。作業の都合や天気予報に振り回されて、判断を先延ばしにしていた。

後から振り返ると、試し掘りで感じた冷たさをもっと重く受け止めるべきだった。葉が元気でも芋は別だという当たり前のことを、身をもって知った。掘れる日に少しずつでも掘る、という考え方を持っていれば、あんな不安を抱えずに済んだ気がする。



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