紅はるかを収穫してすぐ焼いたら甘くない…1週間で食べて後悔した私のさつまいも失敗談
10月下旬、関東の自宅菜園で紅はるかを収穫した。天気は晴れが続いていて、朝晩は少し冷え込むけれど日中は20度前後。掘り上げた芋は見た目も良く、表面もきれいで「これは当たり年だ」と浮かれていた。新聞紙で軽く土を落とし、そのまま台所へ持ち込んで、待ちきれずにその日の夜にオーブンで焼いた。時間も温度も適当で、ただ「焼き芋=甘い」というイメージだけで突き進んだ。焼き上がった芋は見た目こそ普通だったけれど、割った瞬間にしっとり感がなく、湯気も少なめで、嫌な予感がした。
正直に言うと、がっかりだった。甘みがほとんどなく、ホクホクというよりボソボソ。紅はるかってこんな味だっけ、と首をかしげながら食べた。せっかく育てたのに、失敗したような気持ちが残った。ただ、全部ダメというわけではなく「何かを間違えたんだろうな」という独り言だけが頭に残った。
食べながら、妙に悔しかった。水やりもそれなりに気をつけたし、葉も元気だった。なのに味だけが期待と違う。そのギャップが余計につらかった。ネットで見た“ねっとり激甘”の写真が頭から離れず、自分の芋を見てはため息をついた。もう少し待てばよかったのか、品種が悪かったのか、焼き方が悪いのか、考えがぐるぐる回って落ち着かなかった。
今思えば、収穫直後に食べたこと自体が原因だった。当時は「掘りたてが一番うまい」と勝手に思い込んでいた。キュアリングや熟成という言葉は知っていたけれど、正直ピンと来ていなかったし、面倒そうで深く考えなかった。甘さが出るまで時間が必要だなんて、体感として理解できていなかった。
振り返ると、まずは待つという選択肢をちゃんと考えるべきだった。収穫してすぐの評価で「出来が悪い」と決めつけたのは早計だったと思う。結果的に40日ほど置いてから再挑戦したら、ちゃんと甘くなった。あの最初の一口で落ち込まなくてよかったんだ、と今は思っている。
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