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紅はるかを遅く掘りすぎて全部割れた話|霜前なら大丈夫だと勘違いしたサツマイモ収穫の失敗

2026-01-25

10月下旬、朝晩が一気に冷え込み始めた頃だった。日中はまだ20℃前後あって、葉も青々していたから「まだいける」と思っていた。埼玉の住宅地の小さな畑で、紅はるかを数株だけ育てていた。葉が全然枯れないし、新芽まで出てきていて、掘り時がまったく分からなかった。天気予報では週明けから冷え込むと言っていたけど、霜が降りるまでは大丈夫だろうと、土曜を運動会に使って日曜に掘ることにした。土はしっとりしていて、スコップを入れると冷たい匂いがした。掘り上げた瞬間、嫌な予感がした。芋の表面に細かいヒビがいくつも走っていて、持ち上げるとパキッと音がした。大きめの芋ほど、真っ二つに近い割れ方をしていた。

正直、掘った瞬間に「あ、やったな」と思った。食べられないわけじゃないけど、保存は無理だと直感した。これ全部、早めに食べきるしかないんだろうな、とぼんやり考えた。収穫のタイミングって、カレンダーじゃなくて芋の都合なんだな、と今さら思った。霜さえ避ければいいと思っていた自分は甘かった。

割れた芋を並べながら、ちょっと情けなくなった。葉が元気=まだ育つ、という単純な判断しかしていなかった。もっと早く掘っていた人の話を思い出して、「あれは早すぎじゃないんだ」と後悔した。掘るのが怖くて先延ばしにしていただけだった気もする。収穫して失敗が確定するより、畑にある状態のほうが安心だったのかもしれない。

今思えば、寒さで傷が治らなくなることを軽く見ていた。昼間が暖かいからといって、夜の地温が下がっていることを考えていなかった。葉の様子ばかり見て、土の冷たさを無視していたのも原因だった。周りでは「寒くなってから掘ると1カ月も持たない」と言われていたのに、自分の畑は大丈夫だと思い込んでいた。

次に同じことをするなら、葉が青くても掘ると思う。完璧なタイミングなんて分からないけど、割れてしまった芋を抱えるよりはましだ。掘る勇気が足りなかっただけだと、今は思っている。



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