つるぼけを恐れて極端に痩せた土で育てた結果|紅はるかが育たなかった体験
2026-01-25
家庭菜園で紅はるかを育てると決めたとき、一番怖かったのが「つるぼけ」だった。深さ60cmまで耕して、堆肥も肥料もたっぷり入れた場所は避け、できるだけ養分の少なそうな区画を選んだ。葉は元気に広がったけれど、どこか軽い感じがして、手応えはなかった。
収穫期に掘ってみると、根は深く張っているのに芋がほとんどできていなかった。スコップを入れるたびに空振りで、土の感触だけが虚しく伝わってきた。「つるぼけは防げたけど、何も残ってない」という妙な結果だった。
そのとき感じたのは、成功でも失敗でもない、微妙な空しさだった。怖がって避けた結果、別の失敗を引き寄せた気がした。土を握る手が軽くて、気持ちまで軽くなってしまったようだった。
当時は「窒素が多いとダメ」という言葉だけが頭に残っていた。日照や品種の耐肥性、環境全体を見る余裕がなかった。紅はるかは耐肥性が高いという話も、後から知った。
振り返ると、極端だったと思う。避けることばかり考えて、育てる視点が抜けていた。あの何も出てこなかった土の感触は、今も忘れられない。
紅はるかの記事をまとめて見る
タグ