園芸の失敗談データベース
短くまとめた読みやすい体験談・失敗談

主幹仕立ての桃にマシン油を撒いて新芽が出なかった春の後悔

2026-01-26

冬の管理として、主幹仕立ての桃にマシン油を撒いた。害虫対策としてやってきた作業で、特に疑問は持っていなかった。ところが翌春、芽吹いたのは一番上の先端だけで、真ん中あたりの芽はほとんど動かなかった。樹形は妙に間延びして、まるでアルパカのようだった。

新芽が出ない部分を見ていると、胸の奥が重くなった。せっかくここまで育てた木なのに、自分の手で弱らせたのではないかという疑念が離れなかった。適用外かもしれないと思いながら、BA液を塗っていれば違ったのか、と後からいくらでも考えが浮かんだ。

当時は「毎年やっているから大丈夫」という感覚で、散布の強さや時期を深く考えていなかった。主幹仕立てで枝数が少ない分、影響が集中しやすいことも想像できていなかった。結果として、元気な部分と死んだ部分の差がはっきり出てしまった。

結局、主幹の下の方から思い切って切り戻すことにした。切る瞬間は腹をくくったつもりだったが、刃を入れる手は震えていた。切ったあとに新しい芽が出てきたのを見て、少しだけ救われた気持ちになった。

それでも、あの春の空白期間は戻らない。効くはず、という思い込みが一番危うかった。木を前にして、強気になりすぎていた自分を思い出すと、今でも少し苦い気分になる。



桃の記事をまとめて見る